「慶早1回戦観戦記」増冨会員からの投稿
11月15日までフレッシュトーナメント(新人戦)を観戦しておりました。塾野球部は見事に3連覇を達成。今回活躍した選手たちには、来春からはリーグ戦でバリバリと働いてもらいたいところです。
↓新人戦優勝と表彰の様子です。
上記の事情もあり1週間も経った今になってですが、11月9日に行われた慶早1回戦の感想を述べさせていただきます。
既に慶應は5位が決定、一方の早稲田は1勝でも挙げれば優勝という戦力差で迎える慶早戦。
下馬評を考えれば「圧倒的に不利」だったのは間違いありません。しかし勝負事は蓋を開けてみなければ分からず、まさかの展開が待っていました。
慶大の先発は一夏の間に急成長を遂げた渡辺和大(2年・高松商業)、早大の先発はもはや押しも押されぬ絶対的エース・伊藤樹(3年・仙台育英)。
先に渡辺の結果だけを書いてしまいますと、奪三振こそ3と少なかったですが被安打4・四死球2での1失点完投。最終回に早稲田に意地を見せつけられ完封は逃したものの、危なげない投球と言って差し支えないと思います。戦線離脱しているエース・外丸がコンディションを整えることができれば強力な二本柱を形成できるでしょう。もちろん他の選手たちも奮起し、来春には盤石な投手陣となって欲しいところです。
攻撃面に触れていきます。
まずは1回ウラに先頭打者である副将・水鳥遥貴(4年・慶應義塾)がいきなりツーベースを放ちチャンス到来。その後2本の内野ゴロで早くも1点を先制します。
4回には主将・本間颯太朗(4年・慶應義塾)のタイムリーツーベースで1点を追加。本間は絶不調に陥っており、今季はこの日までの打率が5分にも満たないという状態でした。ここぞの舞台でよく打ったと思います。
そして6回にはこの男が魅せてくれました。4番・清原正吾(4年・慶應義塾)が甘く入った初球のストレートを叩き、レフトスタンドへソロホームラン。清原はこの日4打数4安打の大活躍、お見事。
↓この日の清原への全投球です。
7回、今度は水鳥がバックスクリーンへ放り込む2ランホームランを放ち計5点を奪って伊藤樹をノックアウト。
伊藤は明治戦に比べると状態が良くなかったですが、それでも7回を投げて被安打7・奪三振10・四死球1と5失点もするほどの内容ではなかったと思います。初回の1点からしてそうなのですが「なんかやたら効率よく得点できたな」という印象です。
8回にはリリーフの越井颯一郎(2年・木更津総合)を攻めたて満塁に、そこで渡辺憩(1年・慶應義塾)がライト前にタイムリーヒットを放ちますが更に一波乱。ライトの吉納翼(4年・東邦)がまさかの後逸、センターの尾瀬雄大(3年・帝京)もバックアップを怠るというボーンヘッドがあり一挙に4点を追加して9対0という一方的な展開になってしまいました。
先述したように早稲田は最終回に1点を返しましたが反撃もここまで。9対1で塾野球部は圧勝いたしました。
翌日の2回戦も、2対1と接戦になったものの勝利。まさかまさかの連勝で勝ち点獲得となりました。率直に言って、こんな結果になるとは予想していなかったので驚きです。野球部一同の努力と慶應ファンの想いが(ちょっと失礼かも知れませんが)奇跡を起こしたのかなと思います。
↓1回戦の最終回の動画です。
↓2回戦の最終回の動画です。
今季は投打が嚙み合わず5位に沈んだものの、ライバル対決である慶早戦で完勝。新人戦でも優勝を飾り、ネット裏三田会の皆様の気分も上々ではないでしょうか。
「終わりよければ全てよし」ということで、塾野球部に賛辞を贈っていただきたいです。
早稲田は、明治との優勝決定戦を見事に制し、最多記録を更新する48回目の優勝を果たしました。慶應は現在40回、追いつき追い越せるよう塾野球部を応援していきましょう。